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CRACKIN'DJ Part2発売記念!
Hiro&光吉独占インタビュー!!
注:このレポートは2001年に旧サイトにて掲載されたものです
 
 
 
 いきなりウソつきました。独占インタビューは少しウソん子でした。
 2001年7月23日(月)、大田区羽田のセガ本社1号館においてHiroさんと光吉さんにインタビューすることができました。
 今回はALL ABOUT JAPANゲームミュージックサイト(現在閉鎖)でCRACKIN'DJ Part2を盛り上げようという趣旨で行われたインタビューで、私ことSSTは光栄にもサイトガイドの中村さんに同行させていただけることになったのです。
 今回はメインはALL ABOUT JAPANの方でしたので私はテレコなど回しておらずあまり詳しくは紹介できませんが、メモを取ったり記憶に残っている範囲でご紹介したいと思います。
 また上記のような理由で、言い回しが実際のインタビューと異なる場合があります。内容はHitmakerの方にチェック入れて貰っていますので間違いありません(…多分)。
 詳しくはALL ABOUT JAPANの方を合わせて読んでみてはいかがでしょうか。


Q:お二人が音楽に触れるきっかけになった(影響を与えた)音楽とはどういうものだったのでしょうか?
Hiro:邦楽はほとんど聞かず、専らラジオから流れてくる洋楽を聴きまくっていた。今思い返すと、それはビートルズとかだったりする。
光吉:オリーブの首飾り(ああ、手品でよく流れる曲ね(Hiroさん))→アニメ主題歌など…。そしてYMOに出会い、その後はCASIOPEAを始めフュージョンにのめり込んで行った。



Q:お二人がセガに入社してサウンドをやるようになったきっかけとは?
Hiro:本当はサウンドがやりたかったけど最初はオリジナルでゲームとか作ってたからプログラマーとして入社した。
その後バンドをやっていることもあって裕さん(鈴木裕)に「ちょっと手伝ってよ」って言われてHANG-ONをやったのが最初。
光吉:大学生の頃は勉強もせずにバンド活動をしていた。就職活動の頃、友達に聴かせて貰った「GALAXY FORCE」のテープで、それまでゲームの曲と言えばピコピコした音だと思っていたのに「こんなことになっちゃってるのね!?」と驚き(特にサンプリングベース等に)、音楽だけで飯を食っていける程の自信はなかったので入社。
(ちなみにナム○に落ち、SEGAとコナ○に受かったそうだ)



Q:最近聴いて良かった曲はありますか?
Hiro:この間Hitmakerのサウンド部が引っ越ししたんだよ。他のみんなは機材とか全部繋いで仕事してるんだけど、俺はまだ繋いでないの。
メンド臭いから。だからCDとか聴ける環境にないんだよね。家でも聴いてないしなぁ…
あ!でもこの間車の中で聴いたCDは良かったなぁ。俺のCDなんだけど、俺が買ったかどうかもわかんないの。(笑)オムニバスなんだけどそれの16曲目!(オムニバスCDの16曲目なんて言われてもいっぱいあってどれかわかんないッスよ!(広報西村さん))
光吉:SMAPのベスト。アレンジが勉強になるので。
SMAP自体には影響は受けてませんよ。(笑)



Q:こういうジャンルだけはやりたくない!っていう曲はありますか?
Hiro:なんだっけ、アレ…そう、ユーロビート。アレだけは絶対やりたくない!恥ずかしい。
(これからユーロが来るかもしれませんよ?の問いに)
そしたら(CRACKIN'DJの最初の頃のように)福山にやらせるから。(笑)
光吉:(「Earth Frame G」など、プログレが好きですよねと言われて)
いや、ちょっと訂正しておきたいんですけど僕はプログレが好きな訳じゃないんですよ。R360の場合はゲームの流れに合わせて曲を作ったら結果的にああなっただけで、(元S.S.T.BANDの)並木さんや松前さんが「光吉の曲はプログレッシヴだ」と言うだけで、意識して作ってる訳ではないんです。
むしろプログレはキライなんです



Q:ご自分が今までに作った曲で一番気に入っているのはどの曲ですか?
光吉:そうですね、R360なんかもいいんですけど…ああ。
あの…、変な意味じゃなくって「シェンムー」の「新たなる旅立ち」っていう曲なんですけど、それは中国に実際に行って飛行機の中で作った曲なんです。中国に非常にインスパイアされて作ったという意味で気に入ってます。
もう、これがシェンムーのメインテーマにならなかったら辞めてやるっ!ていうくらいの意気込みで作りました。
(あの、それはシェンムーのどの場面で流れている曲でしょうか?との問いに)
これが残念ながらゲームでは使われていないんですね。イメージテーマってヤツです。
Hiro:ダイナマイトダックスみたいな曲が好き。最近ああいう感じのコミカルなゲームないからなぁ。



Q:今回、CRACKIN'DJを担当するに当たって、参考にしたHipHopの曲はありますか?
Hiro:ない。色んな曲を聴いてるだけだから。
光吉:(2からの参加なので)前作の曲ですね。



Q:Hiroさんは同時に幾つものプロジェクトを進行させていましたが順番は?
Hiro:開発自体は「Air Trix」が最初。
その後レンタ(レンタヒーローNo.1)の話が来て小口さん(Hitmaker社長)に「レンタやってもいい?」って聞いたら「エアーやるんならいいよ」って言われたから趣味で参加した。(Hitmakerのゲームじゃないので)
CRACKIN'はレンタとほぼ平行してて、その後で「Air Trix」の作曲。



Q:光吉さんは今回初めてHipHopというジャンルに挑戦なさった訳ですが、Hiroさんに「光吉一緒にやろうよ」と言われた時の正直な気持ちを聞かせて下さい。
光吉:開発には昨年の11月くらいから参加したのですが、それまで(2研時代)作曲に純粋に集中できるような環境になかったのでHitmakerに移って初めてそういう環境になって楽しみでしたよ。



Q:光吉さんはDAYTONA以降(正確には「それ行け!ココロジー」以降)ボーカル入りの曲を幾つか手がけてきてらっしゃいますが、今回自分でHipHopを作曲して自分で歌うということに関しては抵抗のようなものはありませんでしたか?
光吉:抵抗は全然ありませんでした。自分ではあまりHipHopを意識しないというか最初出来上がったものは師匠に「んー?」なんて言われたり(笑)。HipHopってハネてればそれっぽくなるので。
最近流行の和製R&Bみたいなものを目指しました。



Q:前作はボーナス曲としてOUT RUNのリミックス、そして今回はDAYTONA USA(Let's Go Away)とファンタジーゾーン(7 O'clock)がリミックスされていますが、もしPart3があるとしたら自分の過去の曲でどれをリミックスしたいですか?
Hiro:アレックスキッドとかな。アーケード版の。(笑)ああ、SONICもそうだ。アーケード。エッグマンのテーマはイイ曲だったな。
うん、そうだ。それにしよう。エッグマンのテーマ!(笑)
光吉:R360いいんですけど、あれ自体がリミックスみたいな曲ですからねぇ。(笑)
あ、じゃあシェ………



Q:CRACKIN'DJの曲は光吉さんの歌以外はラップの英語詞ですが、どのようにして作られているのでしょうか?
Hiro:細かく言うと、曲のイメージを俺が書き出す。3行くらいで。(一同爆笑)
(3行あればまだマシな方です(光吉さん))
それをデザインの宮岡に回してそれを元にしてまず日本語の詞を書いてもらう。更にそれを外部の人に英語に翻訳してもらって、ラッパーの外人さんに渡して歌ってもらう、と。
だから曲の中の詞はなんて歌ってるのか知らないの。(爆笑)



Q:こういう曲を作ってやろう!というのはいつもあるのですか?
Hiro:普段から、曲として完成はしていなくてもリフなどいいものができたらストックしてある。曲なんてちょっといじればどうにでもなっちゃうから。
光吉:その時代の先端を行ってやろうという気持ちだけはいつでも持っています。できてるかどうかは別にして、ですよ?(笑)



Q:前作から今回の2に引き続いて収録された10曲の選択基準は何だったのでしょうか?
Hiro:えーーと、どうしようかなぁ。実は「人気の10曲」なんて言ってますけど
ウソでした。(笑)あれは俺の好きな曲です。
(どこにも「ユーザーに人気の10曲」とは書いてないので「師匠に人気の10曲」だったということで!(笑)(広報西村さん))



 以下、インタビューの途中途中で出た様々なお話

☆:「Natural Flow」作曲者の小山さん(電脳戦機バーチャロン担当)はオーケストラヒットキング!(命名:光吉猛修)

☆:リミックスに「ヴァーミリオン」なんかどうですかね?
スクラッチで「ジャカジャカジャン!ジャカジャカジャカジャン!」ってやって終わり。(爆笑)(光吉さん)

☆:CRACKIN'DJ Part2のCDが発売されることに、さっき決まりました!(一同:おお!)
店頭売りはなしで、D-directのみの販売。手売りイベントはやるかもしんないけど。(Hiroさん)
「決まりました」ってさっきちょこっと出そうか?って話しただけじゃないですか!(笑)(広報 西村さん)

☆:TURBO OUT RUN「RUSH A DIFFICULTY」作曲のケロタン・YAS氏とGP RIDER「The Perfect Power」作曲のテニ子・テニ夫・T氏はやはり同一人物で本名は「高木さん」(「MEGA SELECTION2」のライナーでは「長いものに巻かれろじじいナンバー2」という名前もあったな…)

☆:8/4の東京JOYPOLISでのイベント(※注:終了しています)は、全員ではないかもしれないけど、プレゼントがあり!
CRACKIN'DJ Part2オリジナルデザインのTシャツだ!かなりカッコイイ!画像はCRACKIN'2のホームページ(※注:現在閉鎖)で見られるぞ!

☆:また当日はフリープレイの試遊台が二台設置!

☆:そしてお楽しみの生ライブではHiroさんは待望のシンセプレイ!光吉さんは勿論、歌!
DAYTONA…やってくれるといいなぁ。






 いかがだったでしょうか、Specialインタビュー。
 今回はCRACKIN'DJ Part2に関するインタビューということと、私はあくまでも同席だったということで極力S.S.T.BANDに関することは避けて質問をしたのですが、Hiroさん・光吉さんお二方のお話を聞けたということで非常に有意義だったと思います。
 CRACKIN'DJも個人的にアーケードで見つけると必ずやっている程好きなので、是非是非皆さんにもやっていただきたい!!
 っていうかやれ!((C)Hiroさん)

 今作CRACKIN'2は初心者にも優しく、レッスンチューンでは光吉さん扮するDJ Nickのハイテンションなしゃべりで笑わせて教えてくれるし、順番にやっていけば必ず誰でも楽しさがわかるハズ。お店でみかけたら必ず一度はプレイするように!これは義務です。

 それから8/4の東京JOYPOLISイベントではS.S.T.ファンにも堪えられないイベントだと思うので必ず行きましょう!
 っていうか当日は当ページのオフ会ということになっています。(笑)皆さん、お会いしましょう。

 最後になりますが、インタビューの席を設けて頂いた(株)Hitmaker!(※注:当時 現セガ)広報の西村さん。それからインタビューに誘っていただいた、GAME MUSIC MANIA主宰(※注:現在閉鎖)であり、リクルートALL ABOUT JAPANゲームミュージックサイト(※注:現在閉鎖)編集長の中村さん。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。